潰瘍性大腸炎に対する新しい治療として当院ではG-CAPL-CAPを行っています。            

 

G-CAP(顆粒球吸着療法)

G-CAPとは

 血液をいったん体外に取り出して環流し、特殊なビーズが詰まった顆粒球吸着器(アダカラム)に通すことで、炎症の原因となる血液中の顆粒球を選択的に吸着除去および機能を変化させ、血液を体内に戻す体外循環療法(血液浄化法)です。

 

○具体的な実施方法

 肘窩静脈(腕)もしくは大腿静脈を消毒後、専用の注射針付きカテーテル(管)で刺し、血液回路(体外に取り出された血液が通る管)とつなぎ、専用の血液循環装置を使って、血液を体外へ連続的に取り出します。取り出した血液は血液回路を経て顆粒球吸着器(アダカラム)を通り、再び血液回路を経て体内へ返されます。

体外で出た血液が血液回路やアダカラムの中で固まらないようにするため、臨床でも使われている抗凝固剤という種類の薬(商品名:フサン)を入れます。この薬は血液回路やアダカラムの中だけで働き、体の中に血液が戻る時にはほとんど効果がなくなるよう調合されています。

効果を確認し、病状をみるために大腸内視鏡検査、血液検査等を定めた時期に行います。

治療時間:1回60分(血液約1800ml、毎分30ml)

治療回数:週1回×連続5週間(1セット)※1回の活動期に対して2セットまで可能

 

○費用について

保険治療のため、特定疾患医療受給を受けている方は本療法に対する特別な負担はありません。非受給者の方の

詳しい費用についてはお問い合わせください。

 

○予期される効果と副作用

下痢や血便、発熱などの症状、また大腸内視鏡的にも炎症の改善がみられる。治験の結果では約60%の方が改善したと報告があります。

副作用は頭痛、吐き気、めまいなどが約3%のかたに認められましたが、いずれも一過性で軽度であったと報告されています。

 

G-CAPを受けるには

 まず主治医にご相談下さい。対象は潰瘍性大腸炎の重症、劇症と難治性の患者さんです。重症、劇症、難治性には厚生労働省の基準があります。

 

 

 

L-CAP(白血球除去療法)

L-CAPとは

血液をいったん体外に取り出して環流し、特殊なフィルター(セルソーバEX)に通すことで、炎症の原因となる血液中の白血球(顆粒球、単球、リンパ球)、血小板の成分を除去し、血液を体内に戻す体外循環療法(血液浄化法)です。炎症にかかわる白血球を除去することでサイトカイン等の情報伝達を断ち、炎症を抑えます。

 

○具体的な方法

肘窩静脈(腕)もしくは大腿静脈を消毒後、専用の注射針付きカテーテル(管)で刺し、血液回路(体外に取り出された血液が通る管)とつなぎ、専用の血液循環装置を使って、血液を体外へ連続的に取り出します。取り出した血液は血液回路を経て白血球除去器(セルソーバ)を通り、再び血液回路を経て体内へ返されます。

体外で出た血液が血液回路やセルソーバの中で固まらないようにするため、臨床でも使われている抗凝固剤という種類の薬(商品名:フサン)を入れます。この薬は血液回路やアダカラムの中だけで働き、体の中に血液が戻る時にはほとんど効果がなくなるよう調合されています。

効果を確認し、病状をみるために大腸内視鏡検査、血液検査等を定めた時期に行います。

治療時間:1回60分(血液約1800ml、毎分30ml)

治療回数:週1回×連続5週間(1セット)※1回の活動期に対して2セットまで可能

 

 

○費用について

G-CAPと同じ。ご参照下さい。

 

○予期される効果と副作用

血便 約6割、腹痛 約7割、大腸内視鏡所見 約5割の改善率というと報告があります。

副作用は頭痛、吐き気、めまいなどが約3%のかたに認められましたが、いずれも一過性で軽度であったと報告されています。

 

L-CAPを受けるには

 まず主治医にご相談下さい。対象は潰瘍性大腸炎の中等症から難治性の患者さんです。中等症、重症、劇症、難治性には厚生労働省の基準があります。